恋する貴女に力を

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井上『よし。』 ケーキもチョコも、整った。自分の姿はコートで尻尾は隠せるので良いが、後は帽子でなんとかするしかない。 台所では母が朝食が出来たと呼んでいる。 井上母『美咲~?早く食べないと遅刻するわよ~』 井上(…ごめんね、お母さん…) 井上さんは鞄を片手に階段を降りて行った。 井上『ごめんね、お母さん。今日は日直の日だった。急ぐから朝ご飯はいらない!』 井上母『え??ちょっと!』 井上『ちゃんと買って食べるから~』 玄関を飛び出し、走り去って行く姿に母は呆気にとられていた。
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