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「とりあえずみんなそこまでにしてくれるかな?」
苦笑いをした奏にその場はなんとかおさまり、いよいよ本題へ。
「そろそろこの状態の説明をしていただけますでしょうか。できるだけ迅速に。僕が新しい世界に目覚めるその前にっ!」
このままだと本当に新世界に目覚めてしまいそうだ。
「…まぁ早い話がこの中で誰と付き合うかという話だよ。」
少し恥じらいながら話す奏と頷くその他たち。うむ。我が妹ながらなんて可愛さだ。それよりも…
「それなら昨日丁寧にお断りしたはずですが…」
立場が最弱なため思わず敬語になる。僕マジ紳士。
「霜月君。私たちの伝え方が悪かったようだわ。要するに誰と『突き合いたい』かってことね」
「それはもちろんかな…ゲフンゲフン頼むからもう少し羞恥心をもってくれっ!」
突き合うジェスチャーはいらん。優那が後ろで真似してるじゃないか。葵は僕のお尻いじくるのやめれ。
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