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「エントリーNo.2蒼姫寧音。ウチはもう初対面の時に気持ちは伝えてあるからね。もう一度だけ言わせてもらうよ。」
病的なまでに白い肌に生気のない青い瞳。考えてみれば寧音 はこの中で一番まともなのかもしれない。
「ウチは君を愛してる。こんな言葉だけじゃ足りないくらい…コヨミンのこと想ってる。」
…ま…まともだ。信じられないくらいにまともだ。さっきのやつはなんだったんだ。やばいちょっと僕泣きそう。でも寧音、君はあんまり喋ったら…
「コヨミンはウチの命の恩人だから。こんなことでしか恩返しできないけどウチと付き…突き?合ってください。…ガハッ」
やっぱり吐血した。なんかいろいろ台無しだ。虚弱体質のくせに無理して喋るから。
「奏。輸血パックもってきてあげてくれ。床も拭いといて。あと葵はハァハァすんな。」
最初のころこそプチパニックになったが今となってはこれが普通になった。
「グフッ…ちなみにうちを選ばなかったら…ハァハァ…コヨミン道連れだから…ゲフッ」
「…それが彼女の最後の言葉だった。」
「…まだ生きてる」
うん。あんまり気にしたらだめだ。次いこう次。
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