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「…エントリーNo.4露璃優那。…ジーっ…………………………………………………。」
…痛い。その純粋な視線が痛い。僕がいかに汚れているか自覚してしまう。こ、このままじゃいけない。
「あの…優那…さん?」
おずおずと話しかけてみる僕。すると優那は顔を赤らめながら何か言おうとしている。
「みゅぅ…にぃに?」
「もう一度言って見ようか。」
「…にぃには優那を選んでくれないの?」
「イ~ヤッハ~ッ!きたコレきたっ!優那たんマジ天使!クンかクンかしたいお!!優那たんペロペロペロペロペロペロペロペロペ………はっ!!」
いかんいかんっ。危うく僕の紳士がこんにちはするところだったお。
「…にぃにペロペロしてあげる。」
「奏さんわたくしにも輸血パックお願いしてもよろしいでしょうかできるだけイソイデクダサイ。」
鼻からとめどなくあふれ出る紳士の素。追い討ちをかけるように優那は耳元で僕だけに囁く。
「暦が好きなものは全部把握済みだよ?さっきのはまだ軽いんだからね。」
こっ、こいつ…。『裏』のブラック優那たんを出しやがった…。
「…ちなみにゆーな選ばなかったらコレバラしちゃう。」
目の前に差し出される一枚の写真。そこに写っていたのは…
「なんでそんなのもってんの!?この時誰もいなかったよね!?しかもこの角度明らかに盗撮だよね!?」
あらやだこの子怖い。天使ちゃんが堕天使ちゃんになった瞬間だった…。てゆうかみんなの視線が冷たい。なぜだ。
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