2886人が本棚に入れています
本棚に追加
「エントリーNo.5霜月奏。さっきの優那への反応はいただけないよ?つい違う血液型の輸血パックを使うところだったよ。」
「えっ!?これAB型だよね!?」
「それは置いといてだね。」
頼むから置いとかないでいただけるとありがたいんだが。
「私が兄君への想いに気がついたのは乳児くらいの時かな。いや、もしかすると生まれた瞬間から好きだったかもしれない。」
確かに小さなころから僕にべったりだったからな。夢が僕のお嫁さんになること。なんて可愛らしい妹がいたもんだ。
「でも私は妹だ。どんなに好きでもそばにいたくても結ばれることなんかない。だからずっと…兄君への気持ちをごまかしてた。」
…あれでごまかしてたつもりだったのか。
「だから私達が血がつながってないと知った時は本当に嬉しかった。」
確か奏に伝えた時はすごく動揺して…?あれ?考えてみるとその後の記憶がない…。
「嬉しさのあまり動揺し兄君にキスして馬乗りになって○そうとしてしまったことをとりあえず謝ろう。」
「僕そんなことされてたのね!?」
どうやら僕はまだ魔法使いの権利は失っていないらしい。
「すぐに失うことになるけどね♪」
「こわっ!」
ナチュラルに心を読むハイスペックな妹。
「兄君が幸せなら誰を選んだってかまわないんだ。ただ…選ばれなかったら嫉妬のあまり木馬に跨がった兄君の『ピー』に跨がって『ピシャァン』した後に兄君の15センチの紳士を『シャキーン』しちゃうかもしれないことを伝えておくよ。」
な ぜ 知 っ て い る
僕の紳士が15センチなのはともかく、このままだと誰を選んでもBAD ENDしか見えてこない。
最初のコメントを投稿しよう!