『最初からクライマックス』な件について

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「エントリーNo.5霜月奏。さっきの優那への反応はいただけないよ?つい違う血液型の輸血パックを使うところだったよ。」 「えっ!?これAB型だよね!?」 「それは置いといてだね。」 頼むから置いとかないでいただけるとありがたいんだが。 「私が兄君への想いに気がついたのは乳児くらいの時かな。いや、もしかすると生まれた瞬間から好きだったかもしれない。」 確かに小さなころから僕にべったりだったからな。夢が僕のお嫁さんになること。なんて可愛らしい妹がいたもんだ。 「でも私は妹だ。どんなに好きでもそばにいたくても結ばれることなんかない。だからずっと…兄君への気持ちをごまかしてた。」 …あれでごまかしてたつもりだったのか。 「だから私達が血がつながってないと知った時は本当に嬉しかった。」 確か奏に伝えた時はすごく動揺して…?あれ?考えてみるとその後の記憶がない…。 「嬉しさのあまり動揺し兄君にキスして馬乗りになって○そうとしてしまったことをとりあえず謝ろう。」 「僕そんなことされてたのね!?」 どうやら僕はまだ魔法使いの権利は失っていないらしい。 「すぐに失うことになるけどね♪」 「こわっ!」 ナチュラルに心を読むハイスペックな妹。 「兄君が幸せなら誰を選んだってかまわないんだ。ただ…選ばれなかったら嫉妬のあまり木馬に跨がった兄君の『ピー』に跨がって『ピシャァン』した後に兄君の15センチの紳士を『シャキーン』しちゃうかもしれないことを伝えておくよ。」 な ぜ 知 っ て い る 僕の紳士が15センチなのはともかく、このままだと誰を選んでもBAD ENDしか見えてこない。
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