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オレなんか…、オレなんか…
ってずっと言ってきた
オレの冴えない人生。
涼『もう、嫌だ』
もう疲れた。何もかも。
ぼーっと歩き続けて
目についた公園のブランコに
フラフラと腰掛けた。
裕『ねぇっ!君泣いてるの?』
オレの前に見知らぬ美少年。
涼『え、あっ……』
そう、言われて触れた
頬には、水滴がついていた。
裕『はいっ、これ使いなよ!』
差し出されたハンカチ。
涼『あ、ありがと…』
その笑顔は…
オレには勿体ないくらい
眩しくて、輝いていて…
裕『ふふっ、じゃあまたね』
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