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涼『裕翔っ
帰ろっか?』
涼くんがいつも決まって
迎えにくる放課後。
裕『……ん』
僕は今日、露骨に
機嫌が悪い。
涼『裕翔なんかあった?』
裕『別に…』
いつもなら、涼くんに
ベッタリで帰る帰路も
今日は、少し距離がある。
涼『手…寒いだろ?』
裕『うぅっ……っ//』
そっと繋がれた手が
妙に暖かくて…
前触れもなく涙が
零れた。
涼『ちょっ…なにっ……
裕翔、とりあえず
オレん家…行くから』
悲しかった。
涼くんは僕だけのもの
じゃないと思うと…
休み時間の度に呼び出される
涼くんを笑顔で見送っていた
僕だけど、本当は知ってた…
涼くんが男女関係なく、皆に
告白されていることを…
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