邪人

2/2
前へ
/264ページ
次へ
『邪人』 それは人にして人に非ず者。 大昔より生存する一種の生物なのか、それとも人が産み出した突然変異なのか、発生に関しては至って不明。 そして、邪人とは二つの種類に分けられる。 それは『主』と『感染者』 主とは、邪人同士から産まれる純血の邪人。 人間に対し、捕食と感染を行う。 そして感染者とは、主に感染させられた元人間。 激しい食欲により、ひたすら捕食のみを行う。 今現在、主が何人生存しているかは定かではない。 そして、人間にとって脅威とされる邪人の排除を目的として設立されたのが『退邪協会』 邪人の存在は、一部の政府上層部の人間と協会の者以外には知られていない。 外部に漏れてしまえば、国民等の集団パニックが起こる恐れがある為、邪人の存在を知られる訳にはいかない。 ただし例外もある。 それは、邪人の被害に遭遇した被害者を退避させる際に必要とあれば告知する事もあり。 だが、邪人の存在を知った一般人は身の安全が保障されたのち、国の管理下にある施設に強制収容され、催眠療法や薬物投与によって邪人の記憶を完全に消される。 だが、この治療は一般人に対して『処置が荒すぎる』や『人権を無視している』などの意見が出始め、反対派の人間が徐々に増え始めた。 そしてこの時、協会内部において、この処置に対しての『賛同派』と『改善派』に分かれたのが数年前の話。 今は『改善派』のリーダーの消失により、『賛同派』の意見で落ち着いている。
/264ページ

最初のコメントを投稿しよう!

146人が本棚に入れています
本棚に追加