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唯side
私と光は島田さんとバカな吉井君のキスシーンを見てしまった。
唯「朝から大胆だよね、光。」
光「…………」
唯「どうしたの?」
さっきまでテンションが高かったのに、どうしたのだろうか。
唯「ちょっと、光?」
光「唯、目を閉じろ。」
唯「え?どうして??」
光「いいから。」
私は光に言われた通りに目を閉じる。
まさか、キスしてくるわけないわよね。
Fクラスには人の幸せを絶対に許さない異端審問会があるという噂を聞いたことがある。
それによれば、かなり残酷で処刑によっては命を失いかねないものもあるとか。
まあ、そういうことだから、光は私にそういうやらしいことはしてこないだろう。
そんなことを考えていると、不意に口に感触があった。
柔らかいものが当たる感じがした。
私は目を開けると、そこには光の顔があり、唇を重ねていた。
すると、光はおもむろに私から唇を離し、
光「冗談とかじゃねえ。本気だからな。」
そんな言葉を私にかけたが、
『貴様も異端者か!!』
『貴様も生きて帰れると思うなよ!!』
『幸せ者に天誅を!!』
すぐに、異端審問会の人たちが現れた。
光「愛は次元を超える。」
『はあ?わけのわからんことを言いやがって!!捕縛しろ!!』
『『『『了解!』』』』
光「それを今から証明してやる。」
ヒュン
『消えた?そんなバカな!?』
『俺ら15人全員が見ていないなんてことはないはずだ!!』
『情報によれば、今Eクラス前で目撃情報が!!』
『なんだと!?早く、追え~!!』
そんなやり取りの中、私は茫然と立ち尽くすしかなかった。
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