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『そっちに向かったぞ!!』
『今度はあっちだ!!』
『追って捕まえるんだ!!』
くそっ!次から次へと!
今俺は新校舎に逃げ、3階を爆走中。
三年生に変な目で見られようが構わない。今は命が惜しいからな!
そして、渡り廊下にさしかかった所で、
純「裏切り者には死を…!!」
光「純平!」
くそっ!待ち伏せしてたのか!!バスケでボールしか追いかけてなさそうなバカのくせに!バカのくせに!!
純「ふふふ。大人しくお縄にちょうだいしろ!」
光「いつの時代のセリフだよ。」
しかし、後ろにFFF団の皆さん、目の前に純平。
これは絶体絶命だ。なら、
光「播谷純平に異端の疑惑がある。」
純「どうしてだ?」
光「俺たちが一週間謹慎の間、二年男子はお前だけ。つまり、女子になにかした可能性がある!」
そう宣言すると、後ろから笑い声が聞こえてきた。
『ははは!!そんなのあり得るわけがねえだろ!!』
『あのバカの播谷だぜ!冗談も程々にな!!』
『ははっ、久々に笑わせてもらったぜ!!』
純「そ、そうさ。そ、そんなこと、す、するわけないじゃないか。」
純平の目が滅茶苦茶潤んでる。相当精神的ダメージが大きい。
純「まあ、それは置いといて、捕まってもらうぞ!!」
こいつと戦うのは手間だが、一年連んできたんだ。簡単にやっつけてやる。
光「あ、秀吉。」
純「え?どこどこ!!」
昇降口も正門も反対にもかかわらず秀吉を探し出す純平。
俺は純平の脇を通り抜け、二階に向かった。
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