゚*第二章*゚
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楓にあーんしてあげる。 「確かに薄味だね、病院だし、仕方ないよ」 薄味…。 私、なんで薄味だと思うのは、 …多分、私の味の基準、 お母さんの味だから。 「へへ…っ」 「由真…なに?急に」 びっくりした楓の顔、 目が大きくなるみたい。 「私、お母さんの味…、覚えてるみたい」 それを聞いた楓は、 また目を大きくした。 けど、それはすぐに微笑みに変わる。
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