一章

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桜が咲き誇るこの季節 浮き足立つ足をこらえながら新しい制服に身を包んだ生徒たちが長々続く校長の話を聞いている。 その中から少し離れたところに私は立って同じく長々続く校長の話を聞いていた。 (校長、話長いよ、、、。) 私は心の中で欠伸をしながらそう考えていた。 私の名前は高坂唯(コウサカ ユイ)ここ桜音学園の保険医をしております。 今正に入学式の真最中。 新しい生徒たちの顔を見れるのは良いけれど、校長の話というのは年を取っても眠たくなるものだ。 渉「さっきから同じ事しかいってねぇじゃん、、、なぁ?高坂」 唯「私にふらないでよ、、、てか、今話しかける?普通。学生かお前は」 今、話しかけてきたのは高校の時からの同級生で桜音学園の数学教師の久坂渉(クサカ ワタル)だ。
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