ぼくの仕事は自室警備員。

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 ̄ ぴんぽーん。 ふと、日が高く上がった頃。 インターホンがなった。 せっかく寝てたというのに、起こされてしまった。 めったに鳴らないインターホンに驚きつつも、めんどくさいからベットから出ない。 出て貰えないと言うことは、同室者はいないんだろう。 誰だか知らないが、居留守を使わせてもらう。 ぴんぽーん。 ぴんぽーん。 ぴんぽん。 ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん。 うるさすぎでしょ。 「おい!!マイケルいるんだろ!!開けろよマイケル!!」 しかも、金髪じゃん。 金髪は僕を、未だにマイケルだと思っているようで笑えた。 本名を教える気もないけど。 どんどんどんどん! 「開けろよ!」 お前は、借金取りかよ。 どんどんどんどん!! ぴーかっちゃん。 ぴーかっちゃん? 嫌な予感しかしないんだけど? カードキーでしか開かないドアが、開いた音がした気がするんだけど? 嘘でしょ? なんで、あいつが開けれんの? 「おい!!マイケル!!入るぞ!?」 いや、入らないでください。 お願いだから、入らないでください。 ねかせてください。 その願いも虚しく、自室のドアも、開けられてしまった。 マジかよ。
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