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金髪の長い睫毛が、ピクリと動いた。
「ぅ?」
「起きた?」
金髪は勢いよく起き上がった。
「何すんだよ、お前!!ひ、人を殺すなんていけないことなんだぞ!!」
ベットの隅の方で小さく丸くなる金髪。
「うん。嫌だったでしょ?」
「当たり前だ!!」
そう、当たり前でしょ?
だから。
「僕も部屋に入られて嫌だったんだけど。」
「それと、これとは関係ないだろ!?俺に謝れ!!」
「関係あるよ。友達だからなにしても良いってことじゃないのわかった?俺は部屋に入られたくない。君は殺されたくない。友達が嫌だと思うことはしちゃいけないの。わかった?」
金髪はショックを受けたように、僕の顔を見てくる。
「友達だからって何しても良い訳じゃないの、わかったの?」
返事がないから、もう一回聞けば恐る恐る金髪は頷いた。
「ともだちだから、なにしてもいいわけじゃない。」
ぽつりと僕の言葉を繰り返す金髪。
「そう。だから、でてって?これあげるから。」
さっき部屋を出たときに買った、パックのイチゴみるくを渡す。
「首、あと残っちゃったね。ごめんね?じゃあ、さようなら。」
金髪を部屋から追い出すと、自分はベットに潜り込んだ。
金髪の匂いが残ってるのが嫌だったけど、気がつけば意識は深く落ちていった。
これで、やっといつも通りなった。
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