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くすくすと、双子から笑い声が聞こえる。
僕は顔をしかめた。
後で、会計には謝ろう。
八つ当たりなんかして、申し訳ないと思うが、しょうがない。
大嫌いなのに。
好きで、好きで、仕方ないのだ。
だから、だいっきらいなんだ。
でも、好きだなんて、口では言えない。
絶対言えない。
もはや、親衛隊の子達を尊敬してる。
自分の思いを、相手に伝えることは、とても難しい。
今の関係を壊したくない、臆病で、弱虫な僕。
臆病な僕は、言えないから、分からないように。
親衛隊のこのプレゼントに混ぜて、自分のプレゼントを渡す。
弱虫な僕は、こっそりと、分からないように。
手作りのアップルクーヘンを。
伝わらなくていいから。
伝えたい。
気づいてくれなくていいから。
お願い、気づいて?
わからなくていいよ。
わかってほしいよ。
僕の気持ち。
大嫌い。
大好き。
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