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宵もふけ、夜の戸張が既に降りて数時間は経過している頃。
コンコン。
「失礼致します」
「…入ってくれ」
ガチャ。
扉から現れたるは執事(バトラー)――律識。
「待たせたな。ちょっと後片付けに手間取った」
「いや。そんなに待ってねえよ。
じゃ、こっちに来いよ」
ベッドを叩いて律識を誘う。
「失礼する」
ぽすりとベッドに腰を落ち着けた瞬間に抱き締めてやる。
「待ってたぜぇ…この時を」
律識の耳元に囁いてやった。
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