[序章]男前って呼ばないで!

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しかし…しかしですよ、 この一連の1-3の出来事のあいだに平行して…親族からの「結婚しろしろ運動」に合います。 ちょうど前の年、紺より年上の(妙齢な)親戚の女の子達が全て結婚してしまうのです。 「売れ残りの娘を売り切った父親の勢いはすごい」とは、親戚の叔父さん引用。 親戚の集まりで顔を見た瞬間に 「紺ちゃん結婚は?」 「結婚しなきゃダメだよ。」 「だれかいい人いないの?」 の連発。 いらっとした紺はそこから会うたびに、相手が口を開く前に 「結婚しないから」 「結婚興味ないから」 「結婚のメリットを教えてよ!」 を連発。 「いやー叔父さんやられちゃったなー」 と、頭をかきながらすごすごと自分の席に戻る叔父さん連中。 ……… 「夏子さんところの紺ちゃん、ありゃダメだわ…変わりもんだ…行き遅れるな…」 これが、親戚の総論だったらしく。 肩身のせまーい思いをしていると言う母夏子。 (「それでも…愛してる(笑)」参照) 涙ながらの… 「大丈夫…気にしないで…チラッ(紺を見る)」 「た…確かに肩身は狭いわ…でも、いいの…私の責任だもん…チラッ(涙目で見る)」 と言う言葉を鼻で笑っていた紺。 もてない紺が…もてないながらも、結婚のけの時を匂わせた時点でその男アウト!と、超上から思ってた時に夫に会いました。
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