ジャイアンと呼ばれた日

［1］ 夫というパッケージ

　私の回りには独身の友人がいっぱいいます。
　というか、独身の友人しかいないぐらい。

　彼女達の半数は彼氏又は時々デートする相手がいて、また半数は何かを探し始めている。

　で、付き合ったり、付き合う前だったりして…でも、そこは皆30歳過ぎてるわけで…「恋は盲目」なんて言ってる奴は居ないわけです。

「食事の仕方が嫌なの。」
「私服がダサすぎる。」
「コミュニケーション能力が無さすぎる。」

………etc.エトセトラ…

そして、コミュニケーション能力に言及する時、決まって
「紺の夫くん程じゃないけど。」

…と言われます。

（……た…確かに）
…いや失礼な！（怒）

……ま…まあ、そんな時、紺は魔法の言葉を伝授します。

魔法の言葉とは……

「私が好きなのは、この部分では無い。」

これです。