誤解

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えぇ430度回転とか楽勝ッス!! あぁ駄目だ早くこの体操服‐ゲンキョウ‐をなんとかしないと…ぇぇい俺のビートはもうフォルテッシモ!! もうなんだかこのままトリプルアクセル、右三回転ひねりからのパイルドライバーを繰り出せる気がしてきたあーっ! 駄目だ駄目だまたしても違う方向に… と、とりあえずスプレーとかからしまってっと へぇーへぇーいもうラスボスかい? 落ち着け落ち着け…ふぅふぅ呼吸を整えて さぁ尋常に勝負!! ーーガラァ 額から一筋の汗が流れ落ちた。 春が体操服を持ち上げた時 教室のドアが開いた。 俺は錆びて上手く動かない機械のようにギギギと音をたて顔を、教室のドアに向けた。 そこには紙パックのイチゴ・オレを両手に持っている栗波 千佳の姿があった。 この状況をひとまず確認しておこうじゃないか
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