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……とか何とかしているうちに、なんちゃって洋食セットが出来上がり。
本来ならスープも手作りしたいところだが、時間が無かったためインスタントのコーンスープで間に合わせているのが許せないのか、ちょっと不満気味な弥琴は時計を見てちょっと一安心。
弥「ふぅ。28分ジャスト。何とかなったかな…」
?「この匂い…今日はパンか」
弥「あ、おはよう。真兄さん」
あぁ、おはよう。と、イケメン風を吹かせながらやってきたのは弥琴たち三つ子の兄・穂村真。
弟の贔屓目(ヒイキメ)無しに弥琴から見ても惚れ惚れするくらい端正で活力に溢れた顔つきに、弥琴が羨む長身は差が30センチ以上になる。
少し上がり気味のキレ目が日本人離れした顔を引き立たせ、さらに魅力を増している。
真「いつもありがとな。土曜なのに早く起こさせて…」
弥「ううん。真兄さんたちが働いてくれてるからご飯も食べられてるんだから…。このくらい全然平気だよ」
照れ臭そうに笑う姿を希紗都たちが見れば卒倒ものだが、そこは同性の…と言うか家族としての慣れか、真もまた嬉しさに満たされた笑顔になり、弥琴の頭を撫でるのだった。
?「みーちゃんと真が笑顔で撫で…て……。はっ!? BL! これがBLなのね!!」
真「リニューアルして初登場の初台詞でそれってイタいにもほどがあるだろ。もうちょっと…チョイスする台詞あっただろうに…」
弥「リニューアル? 初? チョイス? びーえるって?」
何のことか把握できていないのかポカーンとするばかりで、真は「気にしたら負けだ」と諭すように優しく言い聞かせて弥琴の肩をもつ。
?「みーちゃん、BLってのは、真みたいな男がみーちゃんみたいな可愛い男の子に無理矢理キスしたりすることを言うんだよ」
真「ほんっっとうに痛すぎるにもほどがあるだろ、母さん!!」
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