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真「それじゃ行ってくるな」
早「みーちゃん、言ってくるね」
弥「う、うん。行って…らっしゃい」
まだびーえるネタを引きずっているのか、離れたところから真と早苗を見送った弥琴は玄関のドアが閉まると力が抜けて深い溜め息をはいた。
よくよく考えれば真は女好きのノンケだと分かるのに、何故だか分からないが母親の早苗にそう言われるとあっさりと信じてしまう。
催眠術にかけられた気分だが、それはそれとして…弥琴にはまだやるべき仕事が残っているわけで、弥琴は気持ちを切り替えて台所へと向かうのだった。
弥「ふふん~ふっふふん~」
鼻歌まじりに食器を洗い、次は自分たちの朝食を作り始める。
弥琴はご飯派なので白ご飯にみそ汁は鉄板で、納豆、梅干し、大根と人参の浅漬け、焼き魚、と和一色のセレクト。
ここまではよし。
しかし、本番はここから、だ。
ふたりを呼びに行くのだが、何故か拒否反応をしめす足は前に動こうとしない。むしろ、後ろにならいくらでも下がれそうなくらいの拒否反応だ。
弥「早くしないと冷めちゃう…」
そう言い聞かせて、弥琴は自分の部屋へ向かう。
弥「希紗都? 希美都? 朝ご飯ができ……た…」
ガチャン!!
弥「僕は何も見てない。僕は何も見てない。僕は何も見てないったら見てない。あ、今思えばふたりは今日、朝ご飯いらないって言ってたっけ? ど忘れしてたよ、アハハハ(棒読み)。さぁて、ご飯食べたら洗濯掃除しなきゃね!」
弥琴は頑張って3人分の和食セットを食べたとか……。
「「み、ミコトォォォォ~!! アァァァァァァアアンッ!」」
弥「ナニモキコエナイナァ~。アァ、今日モイイ天気ダナァ」
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