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-真言視点- 今日も一日お勉強。 楽しみと言えば給食。 そんな俺の名前は村雲 真言(ムラクモ マコト)。14歳である。 食べ盛りの男子中学生の楽しみなんて給食しかないだろう。たぶん。 今日の給食は揚げパンだった。 揚げパン最強!! 「真言くーん」 そんな給食時、揚げパンを齧ろうとしていた俺を呼びとめるクラスメイトであり幼馴染。 気持ちの悪い声音で名前を呼ばれた。 「俺様の揚げパンタイムを邪魔するとは、それなりの覚悟があるんだろうな?」 揚げパンを齧らず、そう言った。 「まぁそう言うなよー!俺の揚げパンあげるから!!」 「なん…だと!?」 この幼馴染の名前は、神室 壱悟(カムロ イチゴ)。 壱悟はそう言って俺に揚げパンを献上した。 「苦しゅうない。んで、なんだよ?」 「へっへー…実は…付き合ってほしいんだけど」 「俺、そーいう趣味ないから」 サクッと冷たい視線で断る。 「ああっ!言い間違えた!!付き合って欲しい所があるんだけど!!」 なんて言い間違いだ。 まぁ、分かってたけど(笑)
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