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「に、兄ちゃん! ぬいぐるみが! ぬいぐるみが」
「ぬいぐるみがどうした?」
頭の中が完全にパニックな私に対して。
兄は、相変わらずマイペースにお菓子をつまみながらテレビを見ている。
「ぬいぐるみが、瞬きした!」
「今時のぬいぐるみは、瞬きぐらいするだろ」
「あぁ、そうだよね……。って、そんな訳ないでしょ!」
思わずノリツッコミしてしまったが。
聞き流すくらいの感じで、兄は軽く受け流してしまう。
「本当だよ、ほら!」
「……、何処かだ? 全然瞬きなんてしないけど」
ぬいぐるみを兄の顔に突きつけて、証明しようとするも。
どうやら、全く瞬きなんてしていないみたい。
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