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「そうだ、ところで魔法の道具とかはないの? 普通魔法少女と言ったら、杖とか何かしら魔法の道具を持ってるものでしょ?」
「あぁその事でしたか、……そう言えば、お渡しするのを忘れてましたね」
そう言うと、首輪付きちゃんは何処から取り出したのか、一台のスマートフォンを手渡してくれる。
「え、これ。スマートフォン? これが魔法の道具?」
「はい、そうですよ。変身する時はそのスマホを起動して九の番号を九回押してください、そして発信ボタンを押したら続けて叫んでください」
「な、何て?」
「戦闘システム、起動! です」
え、何それ。
普通可愛い呪文みたいな事を言うんじゃないの? 何その戦闘システム、起動って。
ある意味間違ってないけどさ、それ普通に考えても使うところが違う気がする。
「あのさ、普通何か呪文みたいな事言うんじゃないの?」
「他の方はそうかもしれませんが、僕と契約した方の場合はこうなってるんです」
何だか、今更ながらに契約した事後悔し始めた。
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