浪速(なにわ)の魔法少女、誕生!

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「モカ、何処行くの?」 リードを引っ張って奥へ入って行かないようにするも、モカはどんどんと奥へと行ってしまう。 そして、一瞬立ち止まったかのような感触がリードから伝わったかと思うと、次の瞬間。 茂みから、勢いよくモカが飛び出してきた。 それも、何か変なものをくわえて。 「モカ、何くわえてるの?」 赤い首輪を付けて、白くてもふもふしていて、尻尾と耳が生えてる。 でも、大きさはモカの半分ほどだし、全く動く気配がない。 もしかして、これって犬のぬいぐるみかな。 「モカ、放してくれる?」 最初は渋っていたけれど、私が少し強気に出ると、モカは素直にくわえていた物を放す。 手に取って改めて見てみる。 やっぱり、何処からどう見てもぬいぐるみにしか見えない。
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