第一章 始まりの日

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…………………………………………………  意外に、俺のクラスから職員室って離れているんだな。 「失礼します。二年A組の神谷 悠真ですけど、アレン=ギィルティー先生いますか?」 「お、やっと来たな。じゃあ、早速、検査やるからついてきて」 「はい」 …………………………………………………  ここでやんのか。大きさは教室の半分くらいしかないけど、魔力検査をやるためだけに作られたのかな? 「そこに座ってくれ」  座って何をするんだ? 「これから何をするんですか?」  ここにきたからには、流石に答えてもらわないと困る。 「そういや、説明してなかったな。ちょっとの間この機械に腕を入れてもらうだけだ」  血圧計に似ているけど、こんな機械で魔力なんてもんが計れるのか? 「別に痛みとかないはずだから怖がらなくていい」  はずって確信持てないのかよ!  とにかく、やってみるか。 「えっと、ここに入れればいいんですか?」 「あぁ、入れたら少しの間、動かさないでくれ」 「分かりました」  少しってどのくらいだよ! ――――ピーピーピー――――  はやっ!動くなって言われから数秒しか経ってないぞ。 「!?」  ん?今、アレン先生の顔色少し変わらなかったか? 「あ、あの~アレン先生?どうかしましたか?」
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