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「い、いや。何でもない。結果はE級魔術師ってとこだな」
「あの~E級魔術師って何ですか?」
「君の魔力スキルのレベルだよ。E~S級まで別れていて、E級が一番下だ」
「一番下ですか…」
まぁ、素人だしな、仕方ないか…
「まぁ、それほど、気にすることじゃない。練習を重ねていけば魔力スキルは高くなるから」
「そうですか…」
「それにS級魔術師なんて、この学校でも全学年合わせたって、四人しかいないんだから」
「そんなに少ないんですか!?」
確か、一クラス約40人で一学年5クラスあるから、全校生徒はだいたい600人だろ。
その内の四人ってそんなに希少なのかよ、S級魔術師ってどんだけ、すごいんだよ…
「ちなみに君のパートナーである鳳凰君はS級魔術師だよ」
「………………マジで!?」
「あぁ。二学年最強の魔術師って言われ、二つ名を持っている」
「二つ名?」
「一部の上級魔術師につけられる、二つ目の名前だ。鳳凰君の二つ名は『炎の女帝』」
「『炎の女帝』?」
「炎系魔術を得意としてるからそう呼ばれているんだ」
何かヤバイやつと、関係持ってしまったな…
「あぁ、言い忘れてた。君の魔力と相性がいい魔術は『風』だから、まずそれから教えてもらえば」
『風』か…教えてもらうにしても、鳳凰に頼むしかないのか。
「それと、この刀持って行け」
「何ですか、この刀?」
「それは、魔力武器『オプション』と言って、自分の魔力を上手く使えるようにするために魔力で作られた道具だ。形状は人それぞれだが、ここの生徒は皆持っている」
「あ、ありがとうございます」
「それは君のお父さんが選んだものだから、大切にしなさい」
俺の父さんが…
「分かりました」
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