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「これで終わりだから、もう帰っていいよ。自分の寮が何処かわかるか?」
「はい。さっき来る途中で確認しました」
「そっか、それじゃあ、明日、明後日頑張りなさい」
「はい。失礼しました」
…………………………………………………
『まさか、魔術も知らないあのこがS級魔術師なみに魔力スキルが高いなんて…まぁ、今はこのことを誰にも言わない方が良さそうだな』
アレンが見た、魔力検査器には測定不可能と書かれていた。
『神谷 悠真、さすが魔術師最強って言われてたあの二人の息子だけあるな。もしかしたら、S級魔術師を越える魔力を持っているかもしれないな…』
魔力検査器の得意魔術の欄には『風』以外にもうひとつ得意魔術が書かれていた。
『だから、あの人があのオプション、「神龍刀 刹那(ラストエクディシア)」S級魔術師専用の最強のオプションを託したって訳か』
もうひとつの魔術、それはS級魔術師でも制御するのが難しいと言われる魔術『空間』。
『こりゃ教えがいのある生徒を送って来たな。明後日の試験が楽しみだ』
…………………………………………………
えっと、確かこの寮だよな。
あいつと同じ寮で俺やっていけるかな…
「ただいま、ってちょっとおかしかな」
――――ビュン――――
な、何で、いきなり火の弾が飛んで来るんだ?
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