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「え、いや何でもないです」
とにかくさっさと自己紹介して早く席に座ろう。
「神谷 悠真です。よろしくお願いします」
「神谷君はまだ、魔術について何も知らないので皆、教えてやってくれ。君の席はあそこの窓際一番後な」
神様…いったい俺はどんな悪いことしたんだ!?
確かに俺は知らない少女とキス的なものをしたかもしれない。
だが、あれは不可抗力であってわざとじゃない。
なのに、何故、俺がクラスならまだしも、席が隣なんだよ!
今さら悩んでも仕方ないか。取り敢えず、席に座ろう。
「神谷 悠真だったけか」
俺が席に座ると同時に前の席に座っている青い髪で目は黄色の少年が声をかけてきた。
「え、あ、あぁ、そうだけど」
「俺はライト=フリクラン。よろしくな、え~と…」
「悠真でいいよ」
「わかった、改めてよろしくな、悠真。分からないことがあったら言ってくれ。俺ができる限りのことは教えるよ。それと、俺のことはライトって呼んでくれ」
前の席の人がいい人そうなのが不幸中の幸いかな。
なんとかこのクラスでやっていけそうだ。
「こちらこそよろしく、ライト」
「おい、そこの二人。もういいか、もうそろそろもう一つ連絡したいんだが」
「すみません。もう、終わったのでいいですよ」
「わかった、じゃあ、もう一つ重要な連絡をする。明後日から行われる魔術実技試験のパートナーについてだが…」
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