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桃太郎がいる村に噂が流れてきたのは暑い夏でした
お爺さん(寿命間近)とお婆さん(お爺さんより年下)はそんな噂話を聞いても信じません。
なぜなら相当痴呆症がすすんでたからです。
わずかにお互いの存在と、桃太郎の存在と、芝刈りに出掛けることは理解してました。
ある日桃太郎が
『お爺さん、噂のオニと昔話の鬼はどう違うの?』
と尋ねました。
お爺さん(趣味は芝刈り)は言いました。
『婆さんや…このたくわん腐っとりゃせんか?。色がまっ黄ぃ黄ぃじゃ。』
お爺さん(名前不祥)は話を聞かない癖があり、やはり痴呆症が進行してました。
桃太郎の良いところは、あまり気にしないざっくばらんな性格でした。
だからこの質問も、聞いたそばからどうでも良くなり答えがもらえなくても、気にもなりませんでした。
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