第二章 夢とは叶える為にある

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「おうぃ、見えるか?クラッドよぉ」 「ちょっと待ってくれ」 今、俺とアレックスは4ヶ所に設置されたクラス別名簿の内の1ヶ所にいる。新入生の約1/4が集まっているため、当然ながらかなりごった返している。 図体の大きいアレックスではこの人混みを掻き分けることは不可能だと判断したため、面倒くせぇけと、俺が何とか頑張っている。 「あー、あったぞ。俺は4組だ」 「オレは!?」 「お前も俺と一緒だ」 「そうかそうか!いや~よかったよかった。じゃ、改めてよろしく」 「あぁ」 「じゃ、教室行こうぜぃ」 俺達は室内闘技場を出て城(校舎)に向かった。俺達と同じく自分のクラスを確認した奴らも興奮しながら城に向かっている。 「クラッドよぉ。教室の場所知ってんのかぁ?」 「さっき名簿見たときに地図も一緒に見てきたから大丈夫………のハズだ」 「そっすか」 まぁ大体は覚えたし、1年生の教室はまとまってたから、最悪周りの奴らに付いて行けばなんとかなるだろう。 城の中は確かに広かったが、案外普通の構造で、迷うこともなく1年生の教室の辺りに辿り着くことができた。
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