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先生の言葉でみんながわらわらと席に戻る。
「このクラスの担任を任されたフレイア=ナタリーよ。1年間よろしくねっ」
クラスのみんな、主に男子から歓声が上がる。
「ハイハ~イ、静かに。授業は明日からだから、今日はもう終わり。教科書類は各自の机に入ってると思うから、何か無いものがあったら言ってね。時間割は生徒手帳にあるから確認しておいてね。では、かいさ~ん」
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食堂で昼食を取り、その後クラッド、アレックス、エリス、フェイト、ソフィアの5人のは寮への帰路についていた。
「フレイア先生、入学式の時と雰囲気全然違ったよなァ?」
アレックスが言った。
「確かにそうだね。でも多分、教室での方が素だと思うよ」
「私はどっちでもかまわんがな」
3人はもう既に馴染んだようだ。しかし、ソフィアだけ先程からあまり喋らず、何となく避けているような気がした。
「どうしたんだ?」
と俺が聞くと、少し驚いたように一瞬体をビクッとさせ、消え入るような声で答えた。
「えっ?あっ、いえ、あのあたし…、みんなとちょっと違うから……」
「何がだ?」
「えっと、その…「何だソフィア、まだそんなこと気にしてたのか?」……っ?」
エリスが割り込んできた。
「そんなことって?」
好奇心が疼いてしまい、俺はソフィアに聞いた。
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