第三章 そんなに強かったのか

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そしてそれぞれの昼食を食べた後、エリスが切り出した。 「みんな学科はどこなんだ?クラッドとソフィアは既に知っているが…」 「僕は剣術科だよ。双剣だけどね。レックスは格闘科だよね?」 「おう!当ったりめーだ!」 アレックスがニヤッとする。 「クラッドとエリスさんは?」 「私とクラッドもお前と同じ剣術科だ。って言っても私達が使うのは刀だがな」 「珍しいね、今時」 少し驚くフェイト。 刀は今はほとんど使われておらず、生産している人も極僅かである。理由は単純。約半世紀前に、片刃の刀よりも両刃の剣の方が戦いでは有利だという説が流行したからである。 「まぁな。だが切れ味に関しては刀に勝る物はないと私は思っている。それに、あのⅩランク魔導士、『漆黒の滅却士』が使ってる武器も刀だ」 『漆黒の滅却士』 この世界に3人いるⅩランク魔導士の内の1人であり、世界最強の魔導士でもある。所属ギルドは、『太陽の輝き《ブリリアント オブ ザ サン》』で、クラッドとエリスもそのギルドに所属している。
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