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―キーンコーンカーンコーン……
授業開始まで、あと15分の予鈴が鳴った。
「次は…魔術学だ」
「マジかよ……」
エリスが例の冊子を見ながら言った。それを聞いた途端、まぁ覚悟はしていたが、実際直面してみると少し気が引ける。
「何だよ。Aランクなんだから魔法くらい余裕だろ?」
レックスの簡単な質問に、俺は首を横に振ることによって答える。
「俺、武術には自信あるけど魔法は苦手なんだ。でかく見積もってもCランクくらいだな」
「へ~。意外だなぁ」
アレックスは不思議そうに、どこか納得しない感じだ。そしてもう1人、驚いているのがいた。
「クラッドさんって、Aランクだったんですか!?」
かなり驚いた様子のソフィア。
「あ~、そういや話してなかったっけ」
「僕はレックスから聞いてたよ。でも魔法がCなのに、どうしてAランクになれたの?」
「おっ、それだ!それが気になってたんだ!」
アレックスが思い出したように言った。
その質問にエリスが答える。
「クラッドは武術だけならSランクより上だ。現に、私は魔法無しでクラッドに勝ったことは一度もない」
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