第一章 始まり

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それから2人は寮監室に案内され、寮生活についての説明を受けた。 寮は全部で10階で、各階につき30部屋ある。1階は公共の場で、ちょっとした売店などがあり、誰でも好きなときに買い物ができる。2階以上に行く場合は、階段もあるが、各階に転移できる魔法陣でも移動することができる。門限はない。自分が使う部屋は、3年間同じなので綺麗にすること。etc... 「はい、寮生活に関する説明は以上だよ。質問はあるかな?」 俺もアレックスも特に疑問は無かったので、首を横に振る。 「じゃあこれが2人の部屋の鍵だよ。無くさないようにね」 ジルから2つの鍵を受け取る。俺は1029号室、アレックスが0920号室だ。 「入学式は明日の午前9時からだから、それまでに部屋を整理しておくといいよ。それじゃ、寝坊しないようにね」 そう言われ、俺たちは寮監室を後にした。これから特にすることも無いため、魔法陣へと移動した。 「じゃ、オレ9階だから。また明日な」 そう言って、アレックスは9階へ繋がる魔法陣に乗り、転移していった。 静かになったフロアを見渡し、あくびを一つかまして俺も10階へ転移していった。
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