不死身男の５つの苦悩

『私の高校生活』

私の名前は天宮沙紀。

今年で高校二年生。趣味は読書。好きな食べ物はパフェ。成績は中の下。どこの高校にでもいるような女の子です。

まぁ、どこの高校にでもいるような｢虐められっ子｣ですが。

なぜ虐められてるかなんて知りません。分かりません。大半の虐められっ子は状況把握が出来てませんが私もその一人です。

その虐めは酷いものでした。

どっかのドラマのごとくトイレに連れ込まれて頭から水をばっしゃーんとか、クラス全員からシカトとかもはや日常だし、とあるグループに囲まれて集団リンチとか。

まぁ耐えられました。

ここまであっさりと言いましたが本当に酷いものでした。

涙も出たし血も吐いたし痣も出来たし教科書なんて今や私の手元にありません。先生から教科書のページをコピーしてプリントして貰ってます。まぁ、それだって無くなるんですけど。

それでも私は耐えることが出来ました。

すぐに終わるだろう。

きっといつか救いがある。

いざとなれば先生に言おう。

きっと助けてくれるはずだ。

死のうなんて思わなかった。
微塵も考えなかった。

それが起きるまでは。