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ある日のことです。
休み時間のことでした。
私はやはり絡まれてました。
その日の標的は机と椅子でした。
教室の窓から机と椅子を放り投げられたのです。
一応言っておきますが、私は女の子です。語り部だから語りますが本来なら私は無口で、こういう出来事でいちいち泣きます。
今思えばそれが愉快だったのかもしれませんけど。
やはりというかその時だって私は泣きました。
そりゃ泣きます。
机が無いんですもん。
しかしショックなことは他にもありました。
教室から見える廊下。
騒ぎを聞いて野次馬が集まり始めたその廊下の中に、面倒くさい、関わりたくない、出来ることなら見なかったことにしたいという目をした教師がいました。
私の担任でした。
この時、悟りました。
私の高校生活に救いは無いと。
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