『私の仕事は殺し屋だ』

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依頼を受けた私はすぐに日本へと向かった。依頼主の榊原によれば湊峠は基本的に学校にいて、いつも屋上にいるらしい。 標的が移動しないということは私にとってもかなり楽だ。 狙撃がしやすい。 私は学校から遠からず近からずのマンションを一部屋借りる。 殺し屋なんてものをやっているお陰で金なら有り余る程にある。 趣味の1つでも作れば、少しは莫大な貯金を削ることが出来るんだろうがな。 さて、飛行機には乗り慣れているもののやはり疲れというものは出てしまう。 私は今月ろくに寝ていないことを思い出した。 今回の依頼は無期限だ。 別に急ぐ必要もあるまい。 標的はこちらの動きを悟られない限りは学校へ出てくるだろうし、屋上へ来てくれるだろう。 私はこの依頼を、軽い休暇のつもりで楽しむことに決めた。 それでも本題は殺しで、最後には一般人を殺すことになるのだが。
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