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「や、やめろよ!!死ぬ気か!!」
俺は手を振り払おうとした。
「動くんじゃない!!あなたは生きなさい。生きてあの子を守ってあげて?話しも出来ないで両親と永遠の別れなんて、とてもつらいはずよ。あの子とあなたで…がんばって…生きて…」
「ぐっ…おがあざん…」
俺もお母さんも涙で顔がぐちゃぐちゃだ。
光は俺のケガを治してもなお、俺を包んでいた。そして俺の前で集まりだし…
「ほえぇええ!?」
変な声がでてしまった。だってしょうがない。その光が俺の胸の中に入っていったのだ。
「お母さん…」
次にお母さんを見た時には、すでに永遠の眠りについていた。その顔は何かを成し遂げたような、満足した微笑みをしていた。
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