第一章 別れと出会い

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「おい!!大丈夫か?しっかりしろ!!」 「えっ…はい、大丈夫です。」 そうか、こいつも俺らと同じで… 「なぁ、俺達と逃げよう。早く出ないとあぶないよ。」 「えっ、でもっ…」 俺は答えを聞く前に彼の手を引っ張っていた。 「おじさん、こいつも一緒に連れてきてもいいよな?」 「あぁ、構わないよ。」 おじさんの家は森の中にあるそうで、門から出て遠回りして森に着いた。 「ほら、あれが我が家だよ。」 おじさんが指差して言った。それは家と言うよりは、小屋と言った方がしっくりくる。 「好きなところに腰掛けてくれ。」 中は木の椅子と少し大きめのちょうど4人が座れるような机が部屋の真ん中にある、必要最低限のもの以外何も置いてなさそうな部屋だった。
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