第一章 別れと出会い

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おじさんはキッチンに入っていき、紅茶をいれているようだ。 三人とも黙ったままで沈黙が続き、気まずい。 すると、おじさんが紅茶のいいにおいと共に4つのカップにいれた紅茶をお盆にのせて持ってきた。 「おいおい、みんなそんな気難しくなるなよ。何か話せよ。こっちまで気まずくなるだろ。…まぁあんなことがありゃぁ、話す気にもならないか。」 …!!そうだ!!おじさんなら、なぜあんな事になったかわかるかもしれない!! 「おじさん!!何で町はあんなになってしまったんですか!?」 俺は勢い良く立ち上がりながら叫ぶような感じで言った。 会話に参加していない顔をうつむかせている2人はビクッとして俺の顔を見てきた。 「まぁ落ち着け。座って紅茶でも飲んで温まれ。みんながみんな名前も知らないんだ。まずは自己紹介でもして、それから話してやるから。」 そういえば、俺と彼女は今まで一緒に遊んできたから名前を知ってるが、おじさんとついさっき会ったこの少年の名前なんて知ってる訳がない。 おじさんに失礼なことをしてしまった。
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