第一章 別れと出会い

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「はぁ…はぁ…」 傷を負いながらの全速力で走るのはとてもきつい。 傷からも血がどんどん流れてきており、靴がぐちゃぐちゃで気持ちが悪い。 「もうっ、しょうがないなぁ~」 前を走ってた子がこっちに戻って来て肩を貸してくれた。 「ご、ごめん…」 俺は照れながらもその方がいいと思い、肩を預けた。 「もし、歩けなくなったらおんぶしてあげるから!!」 「いやいや!!そこまでしてくれなくてもいいよ!!」 ありがたいけど、男の俺が女の子におんぶしてもらうなんてみっともないじゃんか!!
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