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「薫!ひさしぶり!!」
「舞子!」
「今回は薫も来れたんだ。いっつも仕事って言って集まる時来る事ができなかったもんね」
「う、うん」
舞子は高校の時の仲の良い友達の1人。卒業後もたまに会ったりしている。
一度話したら止まらない、私たちの中のムードメーカー的な存在。
そういえば、息継ぎする間も惜しんで話す姿は舞子は皐月さんに似ているかもしれないな。
会うのは数ヶ月ぶりなのに久しぶりに会ったというのを感じさせない。
「で、薫。こちらの方は?」
「ああ、こんばんは。小野寺だよ千葉さん」
「え!?あの学級委員長の?」
舞子が驚くのも無理は無い、もちろん私も小野寺くんと聞いてびっくりしていた。
彼は眼鏡をかけていなかったからなんて言ってはいるけど、川村くんと同じサッカー部に所属しているわりには弱々しい雰囲気だったけど、目の前で話をしているのは鍛えられた肉体をもつ、そして世間の女子から見たらイケメンと言われる部類にはいるかもしれない。
「立ち話もなんだから、中に入ろうよ!」
店の前で話し込み始めたのは舞子なのに、店の中へと私たちを誘導する。
「う、うん」
「そーだね」
舞子と小野寺くんに続き、中にはきっと、主催者である川村くんがいるんだろうなと思いながら、お店の中へと足を踏み入れた。
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