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女子が2人以上集まると、たいてい話題は恋愛について。
のろけ話だったり、愚痴だったりと、皆様々な情報を提供してくれる。
今、目の前で息継ぎする間も惜
しんで、彼氏との喧嘩について事細かに説明してくれる会社の先輩、皐月さん。
久しぶりにランチに誘われたと思ったら、どうやら私に話を聞いてほしいだけだったみたい。
こういう時は黙って合図ちをして話を聞いていればいい。
「ねぇ、そういえば宮っちは何かないの?」
「へ?」
「だ、か、ら、好きな人とか居ない訳?」
「……はい」
「ふーん、いつから」
「…………」
私が左斜め上を眺めながら考えていると、皐月さんが喉を鳴らしながら迫ってきた。
「あの、だいたい3年は居ないかと」
「は?」
「ですから、3年ぐらいは恋愛なんてしてないと思います、はい」
私を睨む皐月さんから視線をそらすため、目の前にあるカップを手に取り、一口飲む。
「あのね宮っち、仕事忙しいのは分かるけど、女はいつでも恋愛してないといけないの!こう、胸がドキドキしてないといけないのよ!!」
いつの間にか熱が入り、『いけないのよ』と言う頃には熱が入り過ぎて席を立ち上がっていた。
そして、疎らな店内の視線を独り占めしているけど、本人は全く気にする様子はないようだ。
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