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家に帰り、朱里に言われた通りポストをのぞき見る。
2週間分の折り込みチラシに光熱費のお知らせやいつも行くお店のDMに紛れて先ほど朱里に見せてもらった同窓会開催を知らせるハガキを見つけた。
テーブルの上に同窓会ハガキを置き、正座をしながらにらみ合う事数時間。
ようやく私はペンをとり、参加をまるで囲み、連絡先を記入した。
「はぁー。勢いで行くなんていっちゃったけど」
主催者の名前をもう一度見てみる。
ドキン
やっぱりだ。
先ほど長年付き合っていた光司の名前が出ても何とも思わなかったのに、彼の名前を見ただけで、胸がさわぎだす。
「卒業してから会ってないのに、なんで今も変わらないの?」
そう呟いて、私は走り出し、ベッドへダイブする。
といっても、走るほどのスペースなんてないけど。
枕に顔を埋めながら、いつの間にか眠りにつく。
そして、懐かしいあの時の夢を見るのだった。
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