YELLOW.

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「ごはん行こう?」 「あー、せやな」 「今日はエビフライ定食にしよっ!」 いつの間に起きて、仕事やってたんやろ?口の端にタルタルソースを付けてる、間抜けな大倉を見て思う。 「なに?なんか付いてる?」 「…いや、付いてない」 「そういえば亮ちゃんって彼女おる?」 「は?」 「あ!おらんねやー」 「なんやねん、その言い方っ。一応おれ先輩やぞ」 「じゃあ、おるん?」 「…おらんけど…。お、お前こそどうやねんっ」 「おるよー、高校の時からずっと付き合ってる。」 顔整って、モデルみたいなこいつに彼女おらんわけがない。張り合おうとした俺がアホやった、うん。 「一個上でな、一目惚れしたから即効で告白したら、男や、って言われてなー。けどやっぱり可愛いから付き合ってもらった」 「へぇ………。えぇっ!男!?」 「うん、男ー」 ヘラヘラと笑って(タルタルソース健在)言うこいつが信じられへん。男って恋愛対象になんの!?いくら可愛いくても、俺は、ちょっと無理かな…。  
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