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各国の部隊はそれぞれに車両、宿泊用のテントを擬装して野営の準備を始めた。
護衛機も数十km先を偵察した後拠点に帰って行った。
次の日、早朝から再び前進の準備をしている最中、青空に影がかかった。
「なんだあれは・・・。」
空には鯨のような飛行艇がゆっくりと飛んでいた。
おそらくこちらを発見した飛行艇は大量の爆弾を落とし始めた。
緊急事態に気がついた陸軍は急いで回避を始めるが、飛行艇はこの一帯を焼け野原にできる量の爆弾を落としつづけている。
「自走式対空部隊、迎撃開始!」
自走対空砲が飛行艇に向けて対空射撃を開始する。
森林地帯に隠れて偽装していた対空砲も射撃を始めるが、機体の巨大さで分かりづらかったがかなり上を飛んでいるらしく時限信管の弾は飛行艇の下で爆発しているようだ。
射撃して発見された対空砲たちに向けて大量のロケット弾を発射。
風により適度にバラけたロケット弾は対空砲の隠れてある森林ごと対空砲を焼き尽くし、自走式対空砲の周辺の部隊を巻き込みながら爆発した。
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