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1945年、太平洋の洋上を進む艦隊があった。
「アメリカの真珠湾基地まで10km。予定より5分ほど遅れているようですね。」
「すこし急ぐか。各艦、速度を21ノットにあわせろ。」
大日本皇国の第一艦隊だった。
旗艦、『伊勢』を始めめ戦艦4隻、空母4隻、航空戦艦2隻、駆逐艦32隻、巡洋艦8隻が各隊列を組んで進んでいた。
この艦隊の司令長官、武田正信(たけだ まさのぶ)中将は日米太平洋演習のために真珠湾を目指していた。
日本とアメリカにイギリス、短期間で力を伸ばしてきたアルマン王国は世界四大海軍と呼ばれていた。
この4ヶ国が中心となり、世界海軍連合を設立し世界の平和を保っていた。
太平洋に面する日本とアメリカは年に数回、合同演習を開くことで各国への牽制をしているのだ。
今回の演習に対潜駆逐艦島風の強化型『島嵐型』3隻を引き連れて向かっている時だった。
「司令!真珠湾基地から救援信号がでています!」
「電探室より報告。距離60000、方位350に謎の大艦隊!」
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