第220話 ゼロからの旅

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「おーいバカ、相変わらず包丁の使い方悪いな。お前確か調理師目指すんだったよな。辞めた方いいぜマジで」 「あはははは、同じ高卒できた夜風君を見ろよ。簡単な料理しか作った事ないのに、バカとは違って早い」 夜風「そんなあ、卵割った事しかないですよ」 「で、でたー。照れてるフリして相手に一撃をかます一言」 夜風「いや何もないですって」 バカ「・・・」 「おーい、お前ら、そろそろ厨房に戻れよ?」 「「はーい」」 先輩二人は先に厨房に戻った。 バカ「あの夜風さん」 夜風「ん?」 バカ「俺やっぱり向いてないですか?」 夜風「ん・・・」 そんな事言われてもまだ俺たち3日目だぞ。 転職なんて早すぎるだろ~に。 バカ「普通に包丁持ってますよ。俺だって頑張ってますよ」 急に泣き出した。 何なんだ。コイツは。 夜風「でも、俺は調理師なんて夢ないし夢あるのはいい事じゃん」 バカ「え?調理師になるんじゃないの?」 夜風「さぁな」
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