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私が家を帰っても母は何も話してくれなかったし、目も合わせてくれなかった。
ご飯の準備もないし、お風呂もいつも一人だ。
もしかして、友達に言ったことがバレて母が怒ってるのではないかと思った。
しかし、母も妹の世話ばかりするので、私も母に腹を立てていた。
母との戦いが始まった。
戦争だ!!
ある日喉が乾いたので水を飲もうと蛇口をあけると
「やだ、水出しっぱなし。疲れてるのかしら。」
そう言いながら蛇口をしめ、しれっとどこかへ行くのだ。
なんて酷い母親だ。
一週間ほどたったが、母は相変わらずご飯も作ってくれない。
自分のものと妹の離乳食のみ。私はいつも作りかけのご飯をつまみ食いし腹を満たした。
きっとそのうち私と話せないのが寂しくなって謝ってくるに違いない。
私の大切さが分かるはず。
そう思い、私も意地になって戦いを続けた。
しかし、母の戦略は家庭のみにおさまらなかった。
学校へ言っても友達は話してくれないし、先生も私の名前を呼ばなくなった。
学校も味方に付けるなんて!
なんて卑怯な母親だ!
私は半ばあきれ、少し疲れてきた。
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